車内は静まり返った。





ケータが、留学を諦めて欲しいという願いは無理かなとは思ってたけど…







せめて、出発予定がもっと遅くなればって…








ところが、予想外の展開だった。






まさか、こんなに早く行ってしまうなんて…






心の準備は全く出来ていない。








あたしは、胸のどこかで、ケータが先延ばしにして、そのまま話が流れる事を願っていた。






それが…











早まるなんて…