ある日、ユウキとケータがアコースティックギターを片手に店に入ってきた。
「聞いてよエーコちゃん!新しいギター、20万!」
ユウキは、ナチュラルカラーのアコースティックギターを高々と掲げた。
「マジ!?凄いじゃん!てか、ギター弾くんだ??ケータ君のも20万??」
ギタリスト大好きなあたしとしては、見逃せない光景。二人がそれぞれ持つアコースティックを食い入るように見ていた。
「うん」
相変わらず話し下手なケータは短い返事をし、ユウキにむかって「バイト代貯めて頑張ったよなー!!持ってるギターで1番たけぇし!!」と嬉しそうにはしゃいでいた。
いつもあたし達スタッフとは話さないケータも、ユウキと話している姿は今時の無邪気な高校生。
人見知りなケータも、ユウキに着いて毎日来てくれる。
学校帰りにいつもこの店に寄っては、二人は他愛ない話をした。
あたしは、そんな二人を「ただの常連客」とはくくれないまた別の何かを感じていた。
そんな二人が店を出入りするようになって半年。
今日はケータだけ一人が店に入ってきた。
「聞いてよエーコちゃん!新しいギター、20万!」
ユウキは、ナチュラルカラーのアコースティックギターを高々と掲げた。
「マジ!?凄いじゃん!てか、ギター弾くんだ??ケータ君のも20万??」
ギタリスト大好きなあたしとしては、見逃せない光景。二人がそれぞれ持つアコースティックを食い入るように見ていた。
「うん」
相変わらず話し下手なケータは短い返事をし、ユウキにむかって「バイト代貯めて頑張ったよなー!!持ってるギターで1番たけぇし!!」と嬉しそうにはしゃいでいた。
いつもあたし達スタッフとは話さないケータも、ユウキと話している姿は今時の無邪気な高校生。
人見知りなケータも、ユウキに着いて毎日来てくれる。
学校帰りにいつもこの店に寄っては、二人は他愛ない話をした。
あたしは、そんな二人を「ただの常連客」とはくくれないまた別の何かを感じていた。
そんな二人が店を出入りするようになって半年。
今日はケータだけ一人が店に入ってきた。