なぜか僕は、 梓にネクタイを引っ張られ 至近距離に梓の顔があった。 何が起きているのか 混乱している間に 少し僕の方が身長が高いらしく 梓が、僕を鋭い目つきで 見上げているのが分かった。 「城…崎さん?」 ぎゅっと、梓が 唇を噛み締めた気がした。 その瞬間。