僕はチャリを押しながら丘の上公園へ向かう事にした。


チャリを押しながら登り坂を行くのは、けっこう重労働だ。


何度か引き返そうかと思った。
でも、ここまで来たのだからと思いながらチャリを押し続けた。


すると後ろから

「チャリン…チャリン…」
と音がした。

僕は後ろを振り返ると、老婆が自転車で軽快に走っていた。

「なんだ??」と思い老婆の自転車を良く良く見てみると自動モーター付き自転車だった。

自動モーター自転車とは登り坂や向かい風によってペダルに負荷がかかると内蔵されてるモーターが作動しペダルの負荷を軽くしてくれる自転車だ。