「あ、お水…すぐ持って行きますね?」


あたしは、ニッコリ笑ってみせた。


笑ってないと、泣きそうになってしまう…


「あぁ……、うん」


先輩は、何か言いたげにしていた。


「どうかしましたか?」


「テーピング、どこにあるのかなって」


テーピング…


「あ、ちょっと待っててくださいね?」


あたしは、走って部室まで戻った。