「唯ちゃん、もっと自分を大切にしなきゃ」


多田先輩は、あたしの頭を撫でてくれた。


「………っ」


「唯ちゃん、気持ちは嬉しいけど…」


あたしは、恥ずかしくなって
資料室を飛び出した。