ホントにごめんな!と言って笹倉は戻っていった



「男の子って本当にお元気なんですね」

「笹目・・・この場合は元気と言うよりもやんちゃと言う方が正しいんじゃないかしら」

「玲奈チャンの言う通りだよぉ。あーあ、制服汚れちゃったぁ。翼ちゃーん、お手洗い付き合ってぇ」

「ったく。一人で行けよな」
「あ、トイレ行くなら私も行く!」


「行ってらっしゃい」

そうしてトイレに行ったのは理子、翼、仁美

教室に残ったのは私と笹目

「笹目、怪我してない?」

「あ、はい!大丈夫ですよ!こう見えて怪我には慣れてますから!」

「いや、それ大丈夫じゃないから。」


苦笑いを浮かべながら会話をする私達


教室の隅ではまだ男子が騒いでいる

騒がしい方を二人で見ると先ほど突っ込んできた笹倉と目が合う笹目

「!?」

笹目と目が合った途端顔を逸らす笹倉


「?あの、玲奈ちゃん。」

「ん?」

「私、何か悪いことしちゃったんでしょうか・・・」

「どうした急に。」

「笹倉くんにものすごい勢いで目を反らされてしまいました」

「ほぉ。青春だね」

「目を反らされるのも青春なんですか?」

「まだ、理由はわからなくていいの。」

二人で男子軍団を見ていると再び笹倉がこちらを向く

笹目が柔らかく笑うと笹倉はぶっ倒れた





これぞ、青春
駆け抜けろ高校生


青春ガールズ
いつものある日 終