とある高校のとある日常


「おっはよー皆の集!」

「おはようございます仁美ちゃん」

「ダメだよぉ笹目ちゃん。仁美ちゃんの相手してたら馬鹿が伝染っちゃうよぉ」

「何を言うか!この、魔性女!」


「ん?何か言ったかなぁ仁美ちゃん」

「すいやせんっしたぁぁぁあああああ!」

「ふふふ。わかればいいんだよぉ?」

こんな馬鹿みたいなやり取りをするのは私の友達の仁美と理子


ちなみに、ナレーションを勤めさせていただく本郷玲奈です

「笹目、こっちおいで。」

「あ、はい。」

「あいつら朝から元気だよなー」

「ああやって逐一反応するから理子にからかわれるのよ」



「元気っつーとあっちの男子も元気だよな」


「男の子って無限にエネルギーがある感じがしますよね」


「う゛ぅ。笹目ちゃーん!慰めてー」

「あ、仁美ちゃん。お疲れ様です」

泣きつく仁美の頭を優しく撫でている笹目
それを見ている私


男子の方を見ながら話す翼と理子

この5人がイツメンというわけだ



「でねでね!その映画が面白いんだって!」

「仁美ってまじでアニメ好きだよな」

「アニメってありえないことばっかじゃない」

「わかってないなー玲奈は。そのありえないことが面白いんだってば!」

「要するにー、仁美ちゃんが子供ってことでしょー?」

つまらなそうに髪を弄りながらそう言うのは理子


そんな会話をしていると

「だぁぁああああ!あぶねーな!っにすんだよ!」

「ああ、ごめんごめん。甘楽くん小さくて見えなかったよ」

「んだとー!ちょっと俺よりでかいからってー!」

「10cmをちょっとって言えるお前ってホントすげえよな」

「うるせーぞ隆二!」


飛び掛かる元気な男子

それを交わした綺麗系男子
勢いを止められずそのまま突っ込んでくる


が、気づかない私達


「うおっ!あ、あぶねー!」

「え?」


そのまま突っ込んで来た男子に私たちは避け切れず倒れてしまった


「きゃっ!」
「いっ!」
「うわっ!」



「いたたたたた。」


「あのさ、どいてくれない?」


「わ、わりぃ!大丈夫か!」

「ハーレム気分はどう?甘楽くん」

「るせ!手ぇ貸せ!」


「ったく。どけよ!いってーな」

「いたたたた。翼ちゃーん立てないよぉ」

「ほら。」


幸い翼、理子、仁美、私は二次災害だったのですぐに立ち上がれたが


「うっ。痛いです・・・」

「うわっ笹目ちゃんが潰されてる!」

「笹倉くん、迅速に笹目の上からどきなさい」


「う、わわわわわわわ!ご、ごめん!大丈夫か高橋!」


「い、いたたた。だ、大丈夫です」

「気をつけてくれるかしら笹倉くん」

「わりぃ。」

シュンとする笹倉

「玲奈ちゃん。私は大丈夫ですから」