「改めてなんか緊張するね。」




あたしたちの他にも生徒がちらほらいて、それぞれの下駄箱へ向かって行っている。








「あ!萌、あれクラス表じゃない?」



"入学式"の文字の横のボード。ここからじゃ遠くて見えない。





「そうかも!近くにみに行こ」


「えー…」




あたしは人がたくさんいるところが苦手だ。酔うし、人と触れることも好きじゃない。






でも萌はそんなのお構いなしにずんずん進んでいく。仕方ない、あたしも行こう。









と思った瞬間、








ドンッ






誰かにぶつかった。