「姉さん、これあげるよ♪」
「あ、ありがと…」
「不器用だなぁ」
「鶴ってもっと綺麗だぜ?」
「ぶー。俺は手作業が苦手何ですよ!」
目が覚めたら、錫也のほかに伊織に律がいた。
錫也が呼び出したんだろう。
…余計なことして。
私が病気なのも、手術のことも全部話したらしい…。
黙ってようとしたのに…。
医者が言うには、なんかヤバイ病気で、今手術すれば治るんだって。
だから一応、手術を受けることにした。
今後に影響されるのも困るしね。
暇でも学校には行かないと。
「手術何時なの?」
「明後日」
「ブーッ」
律が口に含んでいたコーヒーを吹き出した。
汚いなぁ…。
咳をする律。
「早くね!?」
「早くやんないとヤバイんだとさ」
「そっか。姉さん、明後日朝一で来るね」
「ありがとね」
「うん♪」
「「…シスコンじゃん…」」
「姉さん好きで何が悪いんですか」
伊織がこんなに甘えたりするのは、なんか…唯一の姉だからとか…。
ま、嬉しかったりするからいいけど。
明後日の昼間に手術をやるんだって。
とりあえず、さっさと治さないとね。