紫苑と一緒に学校を通いを続けて4年。
俺と紫苑は、小学5年生になった。
小学5年生ぐらいになると、恋バナが多くなる。
実際、俺達のクラスには6人くらいは付き合っている奴がいた。
俺自身、ちゃんと好きな人ぐらいいるし、紫苑にもいてもおかしくない。
だから、下校途中に聞いてみた。
「紫苑、好きな人出来た?」
「…関係ない…」
「いるんだ〜?」
「関係ないと言ってる!」
「じゃ、なんで顔赤くしてんの?」
「…寒いから…。」
「…まだ秋にもなってないよ」
「…!!」
「俺にはいるんだぜ!」
俺に好きな人がいると紫苑に言うと、紫苑が目を丸くして驚いた。
“嘘だろ”って、言ってるみたいなカンジ。