「律…」

「なんだよ」

「お前がサポートしたいなら、お前自身、紫苑の余計な心配をするな」

「院長にも言われたよ、紫苑を信じろってさ」

「お前は余計な心配するからな。でも、お前は姫の為に出来ることをしろよ?」

「心配や同情じゃなくて」

「「あいつの思いを優先すること」」



口を揃えて言った。
兄貴が言いたいことは、俺も大体わかる。

あいつの思いを優先する。

俺らが身勝手に、同情とかするんじゃなくて、俺らが紫苑の気持ちを考えて行動する。

兄貴の助言が俺や紫苑に、救いの手を差し延べてる。
だから、崩れなくてすむんだろうな。