律side
家に帰ると兄貴が、リビングのソファーでケータイを弄っていた。
服装を見ると、施設に行ってたんだとわかった。
それになんか…超ご機嫌じゃん。
「ご機嫌だね」
「姫、可愛くなったなぁ」
「紫苑に会ったんだ」
「過去に捕われたままだと、前が見えなくなる。だから、受け止めて前向きに歩けって言ったぜ」
「紫苑に弟がいたんだ。過去を話されて、重荷になってる筈だ」
「でも、大丈夫だぜ?大分楽になったみたいだった」
兄貴が紫苑に助言してくれたなら、紫苑は多分大丈夫だと思う。
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