「過去が重荷になってるかぁ」
「どうしていいのか、全然わからないんだ」
「困ったもんだな!」
「このまま抱え込んでると、律達に迷惑がかかる…」
そのとき、雅に頭を撫で回された。
ニッコリ笑った雅は言った。
「気にすんなよな!抱え込まないことが一番だ!…そうしねーと、過去に捕われたままだからな」
一瞬暗い顔した雅。
彼にも何かがあったんだろう。
抱え込まないことが一番…。
確かに、それが一番だ。
でも、どうしようもないから。
抱え込むくせが直んないんだ。
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