「紫苑に何を言った…」
「は?何も言ってねぇし」
「紫苑が自分で、俺といたいと望んだんだ!」
「錫也、私は律といたい。だけど、錫也は錫也で一緒にいたい!」
「紫苑!俺とだけじゃないの!?」
「え…?あ…その〜…」
律と言い合いしてた錫也は、俯いて震え出した。
声をかけた瞬間、錫也は大笑いし始めた。
「あははははっ!!」
「おい、何笑ってんだよ」
「紫苑が、凄い素直だからさっそれに、二人の掛け合いが低レベルすぎっ」
「て、低レベル…(複雑だなぁ…)」
「完敗だねもう。紫苑は成瀬君の物だよ」
「諦めるのか?宣戦布告したくせに」
「紫苑は君を気に入ってるみたいだからね。僕の物にするのは諦めるよ?だけど、一緒にいるよ」
「グループに入るのかよ…」
「そーするよ☆よろしくね、成瀬君♪」
こうして、錫也の悪巧みは呆気なく終了した。
この二人は、まだまだ仲良くなれそうにないかも。
そして、高校二年生の騒ぎはなんとか幕を閉じた。