番外編/紫苑の新たな出会い


あの日、律と伊織と錫也が私を見送っくた。
律はボロクソに泣いてて。
お前がいないと何も出来ないとか言って。
大の大人が、そんな情けないこと言うなって思った。
あのバカ達は、私を思い出せば泣き始めるだろうに。
私が絶対なんだろうね。

初めて会った時から、私が死ぬまでずっと傍に居てくれた律。
バカ正直で、お調子者で、気が利いて、ちょっとマメで、甘えん坊で。
ときには、ギャップがあったり。
私の為に、何かと色々してくれたり。
私との時間を大事にしてくれたり。
律には、沢山お世話になった。
私が自殺しようとしたとき、律は私を止めた。
俺の為に生きろって言って。
今思えば、臭い台詞だよね。
でも、律がいてくれたから、今まで生きてられたんだと思う。
ま、ぶつかったりしたけどね。
お互いの気持ちがすれ違って。
お互い勘違いして。
お互い言いたいこと言って、傷ついて。
だけど、ちゃんと解決して仲を戻した。
ものすごく、沢山の思い出がある。