紫苑side
「紫苑。俺ね、好きな人いんだぜ!」
うん。知ってる。
私なんでしょ。
「俺…紫苑が好きだ」
うん。
私も好き。
だから、両想い。
「紫苑。結婚しよ」
私もしたい。
だって、夢なんだものわたしの。
でも…。
わたしはしたかったよ。
「ドレスは、ピンクか白かな?」
どっちでもいいよ。
律が気に入れば。
…実際に着たかったな…。
「紫苑、約束破んのかよ!?」
うん。
こんな状態から、元に戻るなんて…出来ないから。
悪いと思ってる。
ゴメンね。律。
「な、紫苑!!」
うるさいよ。律。
眠らせてよ。
私、疲れたんだ。
だから、眠らせて。