♪雫SIDE♪

あったかい…。

すごく暖かいものに包まれているみたい。

目が覚めると、バスの中だということがわかる。

そっか…。倒れそうになったんだっけ。

「起きたか?」

ボーッとしていると、目の前に現れたのは

「結城、くん…」

結城くんの顔を見て、パチッと目が覚めた。

あたしは今、結城くんの肩に寄りかかっている。

てか、この状態で寝ていたらしい。

「わっ、ごめんっ!…っ」

バッと離れると、頭にズキッと痛みが走る。