「保健室で寝てきたら?」
「だだの寝不足だよ。大丈夫、大丈夫っ」
「そう?」

それにあと1時間で、授業終わりだし…。

大丈夫…。


授業が始まって、睡魔が襲ってきた。

あぁ、やっぱ寝不足だ。
そう思いながら目を閉じた。


「…く、………雫っ!!」
「ふぁっ」

名前を呼ばれ、ガバッと起きると目の前には、心配そうな顔をした紫穂ちゃん。

「…ぁれ?」
「もうとっくに、授業終わってるわよ」
「えっ」

教室を見渡すと、ほとんどのクラスメイとは帰っていた。