恥ずかしくて、少し俯きぎみで立っていると

「先輩?」
「え、ぁはいっ」

くりんとした大きな目でみている。

「あの、いきなりそんなことい…」

言われてもとつなげようとした瞬間になる、チャイム。

「あ、体育館いかなきゃ」

じゃーねと言いながら、走り去る男の子。

呆然と立ちすくす、あたし。

なんか、新学期早々不思議なことが起こったなぁ。