自惚れてたんだなぁ。
ごちゃごちゃいろんなことを考えていると、誰かが走る音が聞こえてきた。
足音が止まると同時に、目の前に人が立った。
「なにしてんだ、こんなとこで」
「結城くん…」
少し息切れしながら、話すのは結城くん。
「もう、帰んの?」
「うーうん」
あたしが今いる場所はバス停。
「じゃあ、なんでこんなとこにいんだ?」
「紫穂ちゃんとはぐれちゃったし、ここだと、火がよくみえるから」
ここからだと、運動場で行われている、キャンプファイアーとフォークダンスがよく見える。
ここにいる理由は、結城くんに言ったことと違うわけじゃない…。