~♪
【わかった、考えとくな。おやすみ】
どこでもいいというのは、面倒だったかな?…と、少し不安になりながらも返信の文を打つ。
【ありがとう^^ おやすみなさい♪】
結城くんとのメールを終える。ふーっと息を吐いて、ベットに倒れこむ。
結城くんとお出かけとか、ほんとに信じられない…。たまに、幸せすぎて、バスで話してることも、メールしてることも夢なんじゃないかと思う。
今とても大事な時間、結城くんと過ごす時間をなくしたくなくて、あたしは言えない。
「好き」
って。
バスで一緒にすごす時間を作ったのは結城くんだ。きっかけはあたしかもしれないけど。
でも、結城くんがあたしのこと好きかなんて、そんなこと知らない。
もし、あたしがこの想いを伝えて、今の関係が壊れたら…。そう思っただけで、悲しくなる絶対に嫌だ。
だから、あたしは言わない。
あたしは弱い。
臆病なあたしを許してください―――。