「あの…、ごめんなさい」
今度はいきなり謝ったあたしに、結城くんが意味不明という顔をした。
「その、話…。あたしが聞かなかったら、結城くん…、辛そうな顔しなかったのにって…」
俯きながら話すと、彼は少し黙ってから、はぁ、とため息をついた。
「悪かったな、あんな話しちまって…」
その言葉に、あたしはまた、ブンブンと首をふる。
「うぅうん、変かもしれないけど、結城くんが話してくれて…その、嬉しかった」
「…」
「結城くんのこと、少しわかったような気が、して…」
どんどん俯きながら話していくあたしを、ただじっと見ていた。
そして、ゆっくり話始めた。