ずーんと沈んでいると、ペシッと頭を叩かれた。

机に突っ伏していた顔を上げると、紫穂ちゃんが立っている。

「なーに、暗くなってんのよ」
「だってぇ…」

今は一時間目が終わって、短い休み時間。

「だってじゃないでしょ」
「だってっ!!連絡ないんだもんっ」

心配だよぉ、ともう一度机に突っ伏す。

「電話わ?」
「でない…」

バスを降りて、電話もメールもしたけど、連絡はない。

「倒れたりしてたら、どーしよーっ」
「だーっ、うっさい」

ひどい、と紫穂ちゃんを見ると携帯をいじっている。