なんで頭をなでてくれたのか、分からなくて首を傾げる。

「んな、悲しそうな顔すんな」
「え…」
「お前はなんも、悪くねーんだから」

わかった、なんで頭をなでてくれたのか。

きっとあたしが、申し訳ないって感じの顔をしていたからだろう。

あたしを置いてけないから、うちに残って、きっと疲れて寝ちゃったんだよね。

それて、腰も痛くなって…。

ベッドの横にあるランプの置いてある棚に、水の入った洗面器が置いてある。