「あぁっ」
「…38.4℃、ねぇ」
「…」
じーっと、睨むかのように、あたしを見る。
「寝ろ」
「はいっ」
ガバッともう1度、布団に潜る。
「メシにどーするんの?」
「てきとーに作って食べるよ」
「…」
「てゆうか、ほんとにもう、大丈夫だよ?」
「…」
これ以上面倒を見てもらうのは、申し訳ない。
「結城くん、早く帰らないと遅くなるよ?」
「…」
ね?と言うと、眉間にシワを寄せて、納得いかないという顔をしながらも頷いた。
「わーった。でも、寝るまでここにいる」
「ぅ、うん…」
ね、寝るまでいるの?
変な顔で寝ちゃったら、どーしよ…。
でも、だるいせいか睡魔はすぐにきた。
「…おやすみ」
あたしは眠りについた。
手と頭に優しい温もりを、かんじながら――。