「ぅあぁの、あのっ」

1人でテンパっていると、タンタンと階段を上がり始める。

「ぁあのっ、あたし歩けるよ!?てか、重いでしょっ」
「全然重くない。てか、んなフラフラしてて、階段から落ちたらやばいだろ」

熱とは別の意味で、顔が赤くなっていく。

めちゃくちゃ、優しい…。

優しすぎて、見とれているとあっという間に部屋に着く。

おろしてもらい、ベットにはいる。

そのまま、体温計で熱をはかる。

ピピピッ音とともに、取り出す。

……まじですか。

「何℃だった?」
「えっと…」

言いにくくて、焦っていると、ヒョイッと取られる。