あたしが降りるバス停につくと、一緒に降りる。

「じゃあ、ありがとうね。結城くん、わざわざ…」
「は?」

……は?って、なに。

「あの、は?とは?」

そう聞くと、当たり前のように言う。

「んな、ふらついてる病人、ほっとけるわくないから家まで送る」
「いやいや、そんな、大丈夫だよ!」

元気という証拠を見せるため、ガッツポーズをすると、大きいため息をつかれた。

ため息をつくと、手首をつかむ。

「ほら、いくぞ」
「えっ、ぁあのっ、ちょっまっ」

問答無用で歩いていく。

でも、あたしのペースに合わせながら。