「はぁぁぁあ…」



今は、通学路。



昨日から、ついため息ついちゃう…



あれが、いっそ夢だったらいいのになぁ…。



なーんて、小さく抱いていた希望は、1本の電話に打ち壊された。



プルルル――――



「あ、電話…」



ディスプレイに表示されたのは、



にっくきあのドS王子だった。