結局付き合うことになり
二人で唐揚げを食べている。
店主は相変わらずニヤニヤしている…

「おいひいでひょ?あたひここの唐揚げだっ…げふん!げふん!」

「おいおい…急いで食べすぎだよ。」

唐揚げは逃げないよ凛さん…
背中をさすりながら思った。
クールに見えて可愛いぞ?
なんだいこの微笑ましい展開は

「ありがとう!30個は頼みすぎたかな…?」

「どう考えても頼みすぎです。残りは持ち帰ったら?」

「そうだよね!おじさーん!タッパーちょうだーい!」

そうして唐揚げを下げておじさんに挨拶をして店を去る。
まだニコニコしている凜を横目に町を眺める

「まだ時間あるでしょ?プリクラ撮ろうよ!」

「あぁ」

おれ自身も凜の明るさに打ち解けてきて
だいぶ気持ちが楽になった。
何もお互い知らないのに長い時間一緒に居るような…
そんな感覚にまでなれた