和樹さんの運転する車にあたし達7人は乗せられて
夏実さんの待つ旅館へと出発した。
「ねー、和樹さん、夏実さん、元気?」
「おー?
いやあ、それはゆずか達自身で確認出来ることだろー?
にしても、
最初ゆずかと飛鳥をみた時は誰か分かんなかったわ(笑)」
「そんなに俺ら変わりました?」
飛鳥が笑いながら聞く。
「ははは、変わっとるよ。
でも雰囲気で分かった、特にゆずかの瞳(メ)をみたらすぐにな。
ゆずかは昔からいい瞳をしてる」
和樹さんはどこか懐かしむように言った。
「小さい頃からゆずかと飛鳥を知ってるんすよね?
どんなんだったんすか?」
少し意外なことに清司があたし達のことを和樹さんに質問した。
「そうだなあ、
ゆずかと飛鳥は…」
和樹さんはゆっくりと話し始めた。