「なっ…!
もう!!毎朝毎朝!
大学行く時も…!」


「あ?
ゆずかは俺とキスしたくねえの?」


「ちがっ…!
そういうことじゃなくて!

外とか人前ではってこと!」


「ふ~ん…、
じゃあ外や人前じゃなかったら何やってもいいんだ?」




ニヤニヤとあたしをイジめて楽しそうにしてる悪魔。


悔しい、その想いと旅行だという楽しいことへのテンションがあたしを大胆にさせ、



「んっ…」



あたしから飛鳥にキスをした。





ふっと、触れるだけのソフトなキスだったけど、飛鳥は満足したのか待ち合わせ場所までずっと笑顔でいた。

しまいには、


「これ以上は…、旅館でな?」



なんてあたしに囁いたのだった。