「…やっぱまだ少し、悪いなって気がするけど、
その話を聞いたら、俺たちが遊びに行って、にぎやかにして明るくしてあげられるなら
俺は甘えてみようかな、って思うよ」
「優…」
「そうだな、俺も」
「うん、私も」
「私も賛成よ」
「俺も賛成♪」
飛鳥以外のみんなが応える。
あたしは思わず飛鳥の方を向いた。
飛鳥は、
「夏実さんに恩返し、しよう。
笑顔にさせてやろう」
と、言ってくれた。
「ふふ、恩返しというよりもお世話になっちゃうけどね」
「うっせ、
世話になるのが俺たちなりの恩返しだ」
「それもどうかと思うけど」
そう言うとみんなは笑った。
「……みんなありがとう。
みんなで最高の夏の青春、しよう。
思い出いっぱい、作ろう」