メールを送った日の18時。
あたしを含めた7人はあたし達が通う大学の近くのファミレスに集まった。
「ま、まずはご飯注文しよ~♪」
「呼び出した本人がそんな調子でいいの?(笑)」
「いいのいいの、楽しく決めようよ~」
そう言ったあたしの一言でそれぞれ注文をし、あたしは話を切り出した。
「このメールでも言ったと思うけど、この栃木の旅館のことなの。
この旅館、実はね」
「いわくつき、なんて言わないでよね?」
恵はおどおどしたように尋ねた。
「ホラー系苦手なあたしがそんなとこ行くと思う?
『華屋』はあたしの叔母夫婦がやってる旅館なの」
「「「「「「え?」」」」」」
「だから、夏実さん、お母さんの妹なんだけど、
夏実さんに話したら快く受け入れてくれて」
「そうか、だからあんなに宿代が安かったのか」
清司が言った。