すると飛鳥はそっとあたしの頬に手を当てて、


「…どこでそんなおねだりの仕方、覚えてきたんだ？」



そう言う飛鳥の表情は、さっきのような優しい表情じゃなくて、

あたしを…、イジめて楽しんでいるような悪魔の表情になっていた。




「火照った頬、潤みがかってる瞳、少し濡れた唇。
そんなんで俺にそんなことを言うって…、

どうなるか、分かってるのか？」


「…分かってるよ。

飛鳥になら、何されたって…っん…！」



いきなり振ってきたのは激しいキス。

あたしの口の中に飛鳥の熱い舌が唇をこじ開けて入ってくる。




「あすっ…か…」


あたしは息絶え絶えなのに、飛鳥は余裕そうにあたしを見下ろす。




ゆっくりあたしを押し倒して、こう言った。





「……どうなっても、知らねぇからな。

覚悟しろ」



悪魔は妖しく笑ってあたしを抱いた。