有り得ない…!!


あたしがそんなことを…!?

…お酒って怖いわ。




1人悶々と考えてると、飛鳥は荷物を持って立ち上がった。



「さて、ゆずかが起きたことだし、帰るわ」


「えっ…」


「?
なんだ、どうかした?」


「いや、別に…」



そうか?と、珍しく飛鳥は優しい表情であたしの顔を覗き込んだ。




「じゃあ、明日も講義あるし帰るな?
予習もしとかねえと」


「あっ、うん……」



なんだろう、飛鳥の言ってることは正しいし、飛鳥を引き止める理由がない。


それなのに…、凄く、寂しい。



「ゆずか?」


「………キス、して」




気がついたら飛鳥を引き止めてこう言ってた。