「ていうか何であたしベッドで寝てるの?」
そうポツリと呟いた。
「………綺麗な髪…」
サラッと、そっと、飛鳥の頭を撫でた。
「あたしと飛鳥、付き合って3年が経つんだ…。
早いなあ…」
高校1年まではあたしは飛鳥のことを幼馴染としかみていなくて、
恋愛感情を持つことはなかった。
それでも、飛鳥はあたしを沢山支えてくれていて
家族同然の存在で。
「あの時は付き合うなんて考えてもなかったなあ」
ふふっとあたしは笑みを零す。
「こんなにかっこよくて、優しくて高校じゃあ有り得ないくらいモテて…、
まあそれは今もだろうけど。
でも変態でいつもエロいことしか考えてなくて、
あたしを馬鹿にしてきて。
それでも、いっつもあたしのことを1番に考えてくれる、支えてくれる。
こんなに素敵な人と付き合えてて、
あたしは幸せだな」
飛鳥の寝顔を見ながら、そう思った。