「 分かるかよ、あんな親のことなんか。
  俺は駒じゃねーんだよ。あんな奴らの
  言いなりになんかならねぇよ 」






私の前でも、生徒の前でも、
ステージの上でも、家族の前でも、
彼は何も作らない。
”そのまま”の彼だった。







先輩らしい強い言葉、だけど











「 ・・・・・先輩、 」






苦しそうに、顔を歪める先輩を
見ていられなかった。