「蘭…行こ…?」


アヤが気を使ってくれて
あたしたちはその場から離れた。

あの記憶が、あの時の記憶が
思い出してくるような気がして…

校舎を歩いているとある場所で足がとまった。


「……?」


「…蘭?」




蘭の花だ。




学校に蘭の花壇があるなんてめずらしいなあ。

いいとことあってよかった!!
後で行ってみよ♪


「ううん。なんでもない!行こッ」


あたしたちは教室へ向かった。