｢蘭…あたしね,ﾘｮｳのことが好きだわ｣
｢え？｣
ｱﾔの言葉にあたしは驚いて
うずくまっていたｱﾔの胸から顔をあげた
｢あたしと乱,ちょっと似てるところがあってさ…
好きな人ができたら
逆に冷たくしちゃうの…｣
｢？｣
｢だから大丈夫
乱はきっと蘭のことが大好きだから
気持ちとは逆に体が動いちゃうんだって｣
｢…そんな｣
そんなこと初めて知った
でも…
乱があたしを見てくれるはずがない
｢自分に自信もちなよッ!
あたしだってﾘｮｳとつりあわないんじゃないかって不安だらけなんだ…｣
ｱﾔもあたしと同じだった
あたしは慌ててｱﾔに言った
｢大丈夫だよ!!
ﾘｮｳは絶対ｱﾔのこと好きだよ!!!｣
ｱﾔは笑った
｢その言葉
そっくりそのまま蘭に返す♪｣
…ｱﾔ
あたしは嬉しくなって笑った
｢蘭は笑顔がいちばんだっ!!｣
｢ふふッ!!ｱﾔもだよ～!!｣
あたしたちは２人手をつないだ
