次の日からあたしたちは乱のお見舞いに行くようみんなに問いかけるように考えた
みんなにも乱のこともっとよく知ってほしい
本当はとてもいい人ってことを
とても純粋で優しい人ってことを
「ねぇ!北崎乱クンのお見舞いみんなで行こうよ!!」
しかしみんなの反応は予想通り悪かった
もともと評判の悪かった乱はたくさんの人が不信感を抱いていた
「え~北崎って,あの北崎でしょ~?」
「あのケンカで有名な?」
「今回だってあいつの自業自得だろ」
「なんで俺たちまで付き合わされなきゃいけーわけ?」
しかしあたしは諦めなかった
どんなに突き放されても
どんなに相手にされなくても
あたしの呼びかけは続いた
「なんでそこまで北崎に構うわけ?」
「南崎さん彼女なの?」
「ちっちがうよっ!!」
何度か同じことを言われるようになった
なんでここまで1人の男に構うのかも自分で分からなかった
でも乱はあたしの中に深く刻まれていく存在
照れて少し微笑んでるところにもとても惹かれていった