キーンコーンカーンコーン
「今日は、これで下校です。
　明日からは、本格的な高校生活の、始まりです。
　高校生という自覚をもち、過ごしていきましょう。」

「琉那ー!!
　一緒に帰ろうっ!!」
「いいよー!!」
この子は、玲奈。
小*中*高と同じ。
なんでも言える、大事な親友。
「また琉那と、同じクラスだなんて、嬉しいなぁ!!」
「琉那もだよっ!!」
「これから、高校生なんだね…」
「高校生活って、どんなだろうね??」
こんな話をしてたら、すぐ分かれ道に…
「じゃあ、また明日ねっ!!」
「ばいばーい!!」

（ここから一人か…）
一人さみしく、とぼとぼ歩いてた。
「南沢ー??」
（誰か呼んだ??）
後ろを振り向いてみると…
「南沢も、家こっちなの??」
（あっ…えっと、桜坂…だっけ??）
「うん。」
「俺もこっち。
　一緒だな!!」
「桜坂も、こっちなんだね!!」
「おうっ!!
　じゃ、俺ここ家なんでっ!!」
ここ…って
（琉那と、同じマンションじゃん!!）
「琉那も、家、ここなんですけど。」
「まぢで??
　同じマンションじゃんｗｗ」

-この時はまだ、家が同じマンションってことしか、共通点がなかったよね。
　お互い、名字で呼ぶ。
　まだ、そんな仲だったね…-