ハラハラしながら 草葉の陰から覗いている私には、どうするコトも出来ない。
あぁ〜歯がゆい!!
あれでは あまりにも女性が可哀想だ。
「…っ! ごっ…ごめんなさいぃっ」
泣きながら男性に誤り始める女性。
「いや、別にいいケドさぁ?お詫びにこっち来てくれる?」
男性が 女性に近づく。
『ヒィッ』と言うような顔で後退りする女性。
「そうだよ〜」
「こいつの言う通りだよ〜」
「俺ら怖くないよ〜」
とうとう男性の仲間を女性を連れていこうとし始めた。
あぁっ…
女性の腕が掴まれた!
泣きじゃくる女性。
ど…どうしよう…
私にはどうするコトもできない。
『助けてあげれば?』
頭の中でそう聞こえた気がした。
『私が手伝ってあげるよ。』
そう聞こえた瞬間に、私は意識を手放した。
と言うより…
体が 自分の指示通りでは動かなくなった。
…気がした。
だって…私は次の瞬間。
男性たちの前に立ちはだかっていたから。
……うそ。
こ…殺されちゃう…………。