「え?
ん〜と、18時27分だよ」
……なぁにいっ!?
そんなに眠っていたのか!
「帰らせて頂きます!」
「え、えっちゃん!?
どうしたの!?」
急に立ち上がった私に驚く和馬さん。
だろうね、けど今は忙しいのさ!
「親に怒られるの?」
…………………親?
「いえ!
親はいません!
けど見たいテレビが始まるんです!」
私が理由を告げた瞬間
目を見開いた和馬さん。
「………ぷっ、あははは!
じゃあ、送ってくよ。」
爆笑したあとにカッコいいことを言う和馬さん。
「いいんですか!?
お願いします。」
当たり前のように
バイクに乗せてもらいました。
すみません…和馬さん。
「………じゃあ、明日も会えるといいね。」
…え?
「ばいばい」
そう言って和馬さんはバイクで走り去って行った。
……明日?
あ、和馬さん、うちの学校の高等部なんだっけか!
じゃあ、確かに会えそう。
……って!
何か会いたいみたいじゃん。
違う、違う!!
テレビテレビ!