幼稚園児?
「じゃ…じゃあ私は
“和真さん”て呼びます」
「何で?
そこは、“かっちゃん”とか“かずくん”だろ?」
「いえ。
恐らくあなたの方が私より年上かと思いますから」
「うん。年上。
君の先輩にあたります。」
「えっ!
龍桜中学だったんですか?」
「うん。言わなかった?」
「聞いてないですよっ」
「…ふ〜ん。」
何やら意味深な笑みを浮かべる和真先輩。
何だかなぁ?
「それより!
さっきの女性は!?」
「あぁ…
えっちゃんが寝てる間に俺の携帯番号聞いて帰ったよ。」
…は?
「まぁ、俺カッコいいからなぁ」
自分で言っちゃう?
それ。
「じゃあ無事なんですか!?」
「うん。」
サラリと答える和真先輩。
よ…よかったぁぁ。
「えっちゃんが助けたんじゃん。
あっ、えっちゃんじゃないか」
はぁ?
「何言ってんですか?」
「あ!敬語禁止ね」
「はぁ?」
いや…あなた
仮にも先輩ですから。
「決まりね」
あっ、待って?
「今何時ですか?
……じゃなくて何時?」