和真は ただ、ココナから聞いた事実を胸に呆然とするしかなかった。



***




「…ん…。」


うっすらと見える人影。




ゆっくりと瞼を開ける。



「あ!
やっと起きたよ。
遅いぞ〜!あとちょっとで襲ってたよ。」




な…!?
なんだコイツは?


よく、目をこらし、男性の顔をみる。


ん…?

あ! 青年じゃんか。


「えっと…。
私…一体?」



聞いてみた。

だって…
私…倒れてからの記憶がないし。


しかも、膝枕。


イケメン青年の膝に枕状態。




「あ〜、体、起こさなくていいから。」


へっ…?


「俺の名前は
炎城次和真。
よろしく♪」


炎城次…?

なんかスゴい名前だな?


「えっ…と私は、
早乙女恵梨奈。です。」


何でこんな怪しさムンムンの人に名乗ってんのかな〜!?



「ふ〜ん?
“えっちゃん”って呼ぶね?」



“えっちゃん”…?


「…ぷっ…あはははっ」


つい噴き出した。


「何で笑うんだよ〜」

「だって…“えっちゃん”って(笑)」