なんとなく居心地

 が良くて、怖い。

 「仕事が一段落つ

 いたらね」

 叫び返すと

 「お待ちしており

 ます!」

 感激したように胸

 の上に水掻きを重

 ねあわせて、河童

 は叫んだ。遠い秋

 の日の洋二にそっ

 くりだ。見てくれ

 はかなり違うが、

 喜び方に似たもの

 を感じる。ともか

 は小石を蹴って早

 足で歩いた。黒っ

 ぽく湿っていた砂

 利が粉っぽく乾い

 たものに代わって

 いく。