「河の賢人って感 じで河賢」 「賢人ですか」 河童は手を打った。 「いいですな いいですな」 表情をとろかして 頷く。 「それはいいです な」 うんうんうん。弾 むように首肯して 、尊敬の眼差しで こちらを見た。 「わしのことは今 日から河賢とお呼 びくださいね」 今日から? 明日 以降も、自分はこ こへ来るのだろう か。