きちんと感触があ る。 「ですから、河童 っていうのは失礼 だと」 ぷりぷりする彼に 「ごめんなさい。 河老だった」 と言うと、彼は眉 にあたる膨らみを ひそめた。 「河老というのは 河の老人という意 味じゃろか」 「うん」 「けしからん!」 甲高い声をあげ、 ぶるぶる体を震わ せる。 「わしは、そりゃ あなあ、わしは! あんたからしたら 老いぼれじゃろう がのぉ! じじぃ じゃあないわいっ」