不安になってきた ところに、 くぷとらくぷとら 、またあの鳥の声 が聞こえてきた。 内臓をひたりと触 る女の手が脳裏を かすめる。薬指に は光るプラチナと ダイヤのリングが はまっている。ま たしてもその顔は 百合子になった。 三ヶ月前から嬉し そうに指輪をはめ ていたが、相手は 教えてもらってい ない。まさかその 相手が洋二だった なんて。